馬券の現場から(速報版)
- 2018/09/10
- 12:00
馬券の現場から
9月11日発行分
■先週のクサイ馬・クサイ厩舎
9月8日
阪神11レース
ヒロブレイブ 川村
アクティブミノル 北出
プロトコル 牧
12レース
マリアバローズ 石坂
ラグナグ 石橋守
中山10レース
ボールドアテンプト 古賀慎
ポルトドレーヴ 古賀慎
ディアドナデロ 高橋裕
11レース
カレンシリエージョ 鈴木孝
アヴィオール 堀
メサルティム 荒川
12レース
アイアムヒメ 菊川
クインズラミントン 池上和
カレン 金成
9日
阪神10レース
ティソーナ 藤沢和
メイショウキトラ 牧浦
11レース
アンヴァル 藤岡健
ラインスピリット 松永昌
アドマイヤゴッド 須貝
フミノムーン 西浦
中山9レース
ユメノマイホーム 伊藤伸
10レース
アレット 岡田
スズカアーサー 柄埼
11レース
べステンダンク 安達
トーセンデユーク 杉浦
秋競馬開幕週、
毎年のことですが、
比較的固めの決着が多かった、
とはいえ、重賞含めて、
各種メンバー構成を眺めても、
飽き飽きするような顔ぶれ、
結局は騎手買いしてればいいや、
みたいな先週の結果でした。
そして、次週以降も、
よほどの天候悪化でもなければ、
同じような決着パターンが続く、
考えた奴が負け状態、
馬予想の必要性を疑わざるをえません。
これも毎年のことですが、
集中票も控えめ、
かつあまり当てにならない先週でした。
とりわけ重賞セントウルSにおける
アンヴァルは酷かったですね。
また、私は定点観測しているので、
拾えませんでしたが、
京成杯AHのゴールドサーベラス(5着)も、
当日午後イチくらいは、
なんでこんなに売れてんの?みたいな複勝票が
入っていました。
おそらくは、有力夕刊スポーツ紙記者が
(同紙では、ヘタクソな部類)
強力プッシュしていたことが理由だと思われますが、
競馬ファンは、
競馬のみならず、
最低限のメディアリテラシーを身につけていただきたい、と
改めて思う次第です。
また、
各種関係者の方々も、
もう少し、気合の入った買いを入れてほしい、
とにかくオッズを見ていて眠くなるような先週でした。
■先週の4番人気
8日
阪神11レース OP D14
エポック ヴァーミリアン
5着
12レース 500万 T14
メイショウモウコ メイショウボーラー
1着
中山10レース 1000万 D18
セガールモチンモク アポロキングダム
5着
11レース G3 T20
パイオニアバイオ ルーラーシップ
確定単6人4着
12レース 500万 T16
グットクルサマー キングカメハメハ
8着
9日
阪神10レース 1600万 T18
ケンホファヴァルト マーベラスサンデー
2着
11レース G2 T12
ダイアナヘイロー キングヘイロー
11着
中山9レース 1000万 T16
ヨシノザクラ ディープインパクト
2着
10レース 1600万 D12
ヨンカー Exchange Rate
8着
11レース G3 T16
ヒーズインラブ ハービンジャー
9着
8日
1-0-0-4
9日
0-2-0-3
唯一の勝馬だった土曜12レースの
福永騎手騎乗メイショウモウコでしたが、
西の競馬では、
久々に出現した蘆口441馬、
まあ、こういうのが、
気合の入った集中票と言えます。
東の競馬ではあまり当てになりませんが。
武豊
0-1-0-1
戸崎
0-1-0-1
川田
0-0-0-1
秋競馬開幕、
主要騎手も二場に集中、
おまけに川田騎手復帰、
まあ、なんとなく固そうだな、という
イメージは湧くと思われます。
こういう状況だと、
4人気に手が出るわけですが、
成績は冴えませんでした。
4人気を馬券にしたのは、
福永、武豊、戸崎、
4人気という側面から、考えると、
この3人はソコソコ当てになります。
他方、非日本国籍騎手が
4人気になることはあまりない、
ただ、直近の状況から考えると、
Mデム騎手が4人気になることが多くなりそうですね。
漢字テスト
●先週の問題と解答
傍線を引いた漢字の読み方をカッコ内にひらがなで記載せよ。
1 糸魚川特別 (いといがわ)
2 飯豊特別 ( いいで )
3 八幡特別 ( やはた )
4 廣崎利洋氏 ( ひろさき・としひろ )
5 梅田智之調教師 ( うめだ・ともゆき )
●今週の問題
●傍線を引いた漢字の読み方をカッコ内にひらがなで記載せよ。
1 野分特別 ( )
2 鋸山特別 ( )
3 池谷誠一氏 ( )
4 萩原清調教師 ( )
5 岡田スタッド ( )
■声に出して読みたい馬券本(10-5)
(『万券スナイパー「ミヤグチ」・万馬券だけを獲り続ける男の革命頭脳』、
井谷信作と「競馬最強の法則」検証班、2002年、KKベストセラーズ)
章題
自分の「アタリ」ポイントを持たなければ、
勝ち組にはまわれない。
試しにミヤグチに尋ねてみた。
「万馬券とは何か?」と。
「一種の歓喜だね」そう言って笑った。
「資金が大量にあるんなら、ガチガチの鉄板レースを
しっかり選んで、3倍から4倍の回収率を狙うんだろうけど、
残念ながら、
僕は、競馬を始めたころからそういう環境にはいなかった」
「だから万馬券狙いがしっくりくる。
一般的なファンは、すべてのレースで当たりを目指しているが、
僕は、少し印象が違う。」
ミヤグチは全てのレースを当てにいっているわけではなく、
万馬券となったレースは全て獲りたい、のだ。
だから、500円で決着したレースには、
何の興味もないのである。
「何のために馬券を買うかといえば、
誰もが同じで、カネを増やしたいからだと思う。
もしも、1日に10倍の馬券が10回獲れるなら、
考えを改めるけど、実際には無理でしょ。
ところが万馬券を1日1回獲るだけなら、
あながち不可能でもない。
10倍の馬券を10回獲る労力と結果を考えたら、
正直、気が滅入る。馬券が当たったときの醍醐味も違うしね。」
労力と醍醐味、
どちらの点でも、万馬券狙いが効率がよい、と
ミヤグチは言い切る。
繰り返す、
全レースを獲りにいこうとしても、
不可能、そして全敗の可能性もある。
常に勝ち組に回るならば、
自分の「アタリ」ポイントを意識的に作る必要がある。
ミヤグチにとっては、
それが100倍台から200倍台なのである。
ミヤグチとて、
最初から万馬券狙いに徹していたわけではなかった。
競馬を始めたのは、
ミスターシービーが3冠をとった年だった。
最初は、素直に競馬予想に向かい合っていた、
各馬の能力を見定め、調子をチェックして、
展開を読む。いわば本格派の部類だ。
しかし、それでは永遠に勝ち続けることはできない。
ミヤグチは、そう感じたという。
筆者は、ミヤグチという男を知るにつれ、
その冷静さ、明晰さに舌を巻くようになった。
物事を俯瞰して、高いところから見下ろすこと、
まずは全体像をつかむことからはじめて、
その上で個々の現象を見る。
一見簡単なようだが、なかなかできることではない。
ましてや競馬はギャンブルなのだ。
筆者などは、熱くなりすぎて、
墓穴を掘り続けている。
それが、負ける最大の要因とさえ思えてくる。
ミヤグチにはそれがない。
熱くなることはあるが、自分をコントロールする術を
心得ている。
世にある馬券術は、
何かしらの法則性をよりどころにして、
どれだけ、例外を少なくできるか、の戦いである。
そして、
馬券を買い続け、勝ち組に居座り続けるには、
フォームとマネージメントが必要になる。
フォームとは、全てのレースに対して、
同じ方法論で挑む姿勢であり、
マネージメントとは、
自己をコントロールする術を意味する。
転樫剛
9月11日発行分
■先週のクサイ馬・クサイ厩舎
9月8日
阪神11レース
ヒロブレイブ 川村
アクティブミノル 北出
プロトコル 牧
12レース
マリアバローズ 石坂
ラグナグ 石橋守
中山10レース
ボールドアテンプト 古賀慎
ポルトドレーヴ 古賀慎
ディアドナデロ 高橋裕
11レース
カレンシリエージョ 鈴木孝
アヴィオール 堀
メサルティム 荒川
12レース
アイアムヒメ 菊川
クインズラミントン 池上和
カレン 金成
9日
阪神10レース
ティソーナ 藤沢和
メイショウキトラ 牧浦
11レース
アンヴァル 藤岡健
ラインスピリット 松永昌
アドマイヤゴッド 須貝
フミノムーン 西浦
中山9レース
ユメノマイホーム 伊藤伸
10レース
アレット 岡田
スズカアーサー 柄埼
11レース
べステンダンク 安達
トーセンデユーク 杉浦
秋競馬開幕週、
毎年のことですが、
比較的固めの決着が多かった、
とはいえ、重賞含めて、
各種メンバー構成を眺めても、
飽き飽きするような顔ぶれ、
結局は騎手買いしてればいいや、
みたいな先週の結果でした。
そして、次週以降も、
よほどの天候悪化でもなければ、
同じような決着パターンが続く、
考えた奴が負け状態、
馬予想の必要性を疑わざるをえません。
これも毎年のことですが、
集中票も控えめ、
かつあまり当てにならない先週でした。
とりわけ重賞セントウルSにおける
アンヴァルは酷かったですね。
また、私は定点観測しているので、
拾えませんでしたが、
京成杯AHのゴールドサーベラス(5着)も、
当日午後イチくらいは、
なんでこんなに売れてんの?みたいな複勝票が
入っていました。
おそらくは、有力夕刊スポーツ紙記者が
(同紙では、ヘタクソな部類)
強力プッシュしていたことが理由だと思われますが、
競馬ファンは、
競馬のみならず、
最低限のメディアリテラシーを身につけていただきたい、と
改めて思う次第です。
また、
各種関係者の方々も、
もう少し、気合の入った買いを入れてほしい、
とにかくオッズを見ていて眠くなるような先週でした。
■先週の4番人気
8日
阪神11レース OP D14
エポック ヴァーミリアン
5着
12レース 500万 T14
メイショウモウコ メイショウボーラー
1着
中山10レース 1000万 D18
セガールモチンモク アポロキングダム
5着
11レース G3 T20
パイオニアバイオ ルーラーシップ
確定単6人4着
12レース 500万 T16
グットクルサマー キングカメハメハ
8着
9日
阪神10レース 1600万 T18
ケンホファヴァルト マーベラスサンデー
2着
11レース G2 T12
ダイアナヘイロー キングヘイロー
11着
中山9レース 1000万 T16
ヨシノザクラ ディープインパクト
2着
10レース 1600万 D12
ヨンカー Exchange Rate
8着
11レース G3 T16
ヒーズインラブ ハービンジャー
9着
8日
1-0-0-4
9日
0-2-0-3
唯一の勝馬だった土曜12レースの
福永騎手騎乗メイショウモウコでしたが、
西の競馬では、
久々に出現した蘆口441馬、
まあ、こういうのが、
気合の入った集中票と言えます。
東の競馬ではあまり当てになりませんが。
武豊
0-1-0-1
戸崎
0-1-0-1
川田
0-0-0-1
秋競馬開幕、
主要騎手も二場に集中、
おまけに川田騎手復帰、
まあ、なんとなく固そうだな、という
イメージは湧くと思われます。
こういう状況だと、
4人気に手が出るわけですが、
成績は冴えませんでした。
4人気を馬券にしたのは、
福永、武豊、戸崎、
4人気という側面から、考えると、
この3人はソコソコ当てになります。
他方、非日本国籍騎手が
4人気になることはあまりない、
ただ、直近の状況から考えると、
Mデム騎手が4人気になることが多くなりそうですね。
漢字テスト
●先週の問題と解答
傍線を引いた漢字の読み方をカッコ内にひらがなで記載せよ。
1 糸魚川特別 (いといがわ)
2 飯豊特別 ( いいで )
3 八幡特別 ( やはた )
4 廣崎利洋氏 ( ひろさき・としひろ )
5 梅田智之調教師 ( うめだ・ともゆき )
●今週の問題
●傍線を引いた漢字の読み方をカッコ内にひらがなで記載せよ。
1 野分特別 ( )
2 鋸山特別 ( )
3 池谷誠一氏 ( )
4 萩原清調教師 ( )
5 岡田スタッド ( )
■声に出して読みたい馬券本(10-5)
(『万券スナイパー「ミヤグチ」・万馬券だけを獲り続ける男の革命頭脳』、
井谷信作と「競馬最強の法則」検証班、2002年、KKベストセラーズ)
章題
自分の「アタリ」ポイントを持たなければ、
勝ち組にはまわれない。
試しにミヤグチに尋ねてみた。
「万馬券とは何か?」と。
「一種の歓喜だね」そう言って笑った。
「資金が大量にあるんなら、ガチガチの鉄板レースを
しっかり選んで、3倍から4倍の回収率を狙うんだろうけど、
残念ながら、
僕は、競馬を始めたころからそういう環境にはいなかった」
「だから万馬券狙いがしっくりくる。
一般的なファンは、すべてのレースで当たりを目指しているが、
僕は、少し印象が違う。」
ミヤグチは全てのレースを当てにいっているわけではなく、
万馬券となったレースは全て獲りたい、のだ。
だから、500円で決着したレースには、
何の興味もないのである。
「何のために馬券を買うかといえば、
誰もが同じで、カネを増やしたいからだと思う。
もしも、1日に10倍の馬券が10回獲れるなら、
考えを改めるけど、実際には無理でしょ。
ところが万馬券を1日1回獲るだけなら、
あながち不可能でもない。
10倍の馬券を10回獲る労力と結果を考えたら、
正直、気が滅入る。馬券が当たったときの醍醐味も違うしね。」
労力と醍醐味、
どちらの点でも、万馬券狙いが効率がよい、と
ミヤグチは言い切る。
繰り返す、
全レースを獲りにいこうとしても、
不可能、そして全敗の可能性もある。
常に勝ち組に回るならば、
自分の「アタリ」ポイントを意識的に作る必要がある。
ミヤグチにとっては、
それが100倍台から200倍台なのである。
ミヤグチとて、
最初から万馬券狙いに徹していたわけではなかった。
競馬を始めたのは、
ミスターシービーが3冠をとった年だった。
最初は、素直に競馬予想に向かい合っていた、
各馬の能力を見定め、調子をチェックして、
展開を読む。いわば本格派の部類だ。
しかし、それでは永遠に勝ち続けることはできない。
ミヤグチは、そう感じたという。
筆者は、ミヤグチという男を知るにつれ、
その冷静さ、明晰さに舌を巻くようになった。
物事を俯瞰して、高いところから見下ろすこと、
まずは全体像をつかむことからはじめて、
その上で個々の現象を見る。
一見簡単なようだが、なかなかできることではない。
ましてや競馬はギャンブルなのだ。
筆者などは、熱くなりすぎて、
墓穴を掘り続けている。
それが、負ける最大の要因とさえ思えてくる。
ミヤグチにはそれがない。
熱くなることはあるが、自分をコントロールする術を
心得ている。
世にある馬券術は、
何かしらの法則性をよりどころにして、
どれだけ、例外を少なくできるか、の戦いである。
そして、
馬券を買い続け、勝ち組に居座り続けるには、
フォームとマネージメントが必要になる。
フォームとは、全てのレースに対して、
同じ方法論で挑む姿勢であり、
マネージメントとは、
自己をコントロールする術を意味する。
転樫剛
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